知らない人はいないほど有名な美術館のひとつであるMoMA (The Museum of Modern Art)。
カラフルでポップなモダンアートから、美術の教科書に出てきたあの名画まで、大人も子どもも楽しめる場所。
今回は、あまり知られていないMoMAの週末限定ファミリーミュージアムツアーをご紹介します。
ガイドブックにも載っていないツアーの内容を大公開!
ツアーはいつ開催?
ツアーは毎週土曜日と日曜、1日1回の開催。4歳の児童向けのTours for Foursと、5歳から10歳の児童向けのA Closer Look for Kidsの2つがあります。
このツアーの良いところは、MoMAの会員でなくても誰でも参加できるのと、事前予約が不要、かつ無料で参加できる点。
ツアー時間は45分から1時間。保護者も入れて15人から20人のグループで一緒に行動します。
乳幼児をお連れのご家族は、ベビーカーを預けたほうが館内での移動が楽とのこと。抱っこ紐を持参するといいかもしれません。
ツアーは別の入り口から
ツアー希望者は美術館のメイン入り口ではなく、54丁目の5thと6th Avenueの間にあるEducation and Research Centerの入り口から入ります。
待ち合わせ場所はセンター内入ってすぐのロビーエリア。ツアーは朝10:20から開始。希望者は10:00にはセンターに到着するのがベスト。
開始時間までに受付を済ませてコートや大きいかばんをコートチェックに預けます。
参加するファミリーはお子さんの年齢に応じて緑グループ、黄色グループなどそれぞれ違う色のグループに分けられます。
受付でグループの札を貰ったら、グループごとの集合がかかるまでロビーエリアで待機。
グループ分けは、就学前児童、小学校低学年と高学年のような感じで分かれます。
ご家庭に年齢の離れたお子さん達がいる場合は、どちらかのグループをひとつ選んで家族全員で参加するか、
保護者の方がふたりいる場合はふたつのグループに分かれて別行動するかが選択できる仕組み。
ツアーの内容
ツアーの内容はその週によって変わるようですが、就学前児童と低学年グループは絵を模写したり、高学年グループはテーマに沿って絵画の楽しみ方をディスカッションや質問を交えて学びます。
このツアーでは子ども達も保護者も作品の前の床に座ってじっくり作品と向き合います。床に座るのは日本の有名美術館ではあまり考えられないですよね。
アメリカならではの参加型ツアーなので、「この絵のテーマはなんだと思う?」など
質問された内容に子どもたちも保護者も答える形で進んでいきます。
英語が分からなくて見ているだけでも大丈夫。
ボランティアのツアーアシスタントの人たちがゆっくりした英語で話しかけてくれたり、
何かしらの形で参加できるように工夫してくれます。
ツアー中にもあちこちに世界の名画がゴロゴロ!
MoMAの魅力はピカソやミロ、ゴッホ、マグリッド、カディンスキーなどの世界的に有名なアーティストの作品を間近で鑑賞できるところ。
超の付く名画でも作品の周りにロープを張っていないので、筆使いや作品の躍動感などを近くで見ることができます。
ツアー後もミュージアムを満喫!
ツアーでは3つから4つの作品を観て模写やディスカッションをして終了。
ツアー後はミュージアム入り口に戻ることはなく、最後にみんなで鑑賞した作品の場所で解散。
そのままミュージアム内に残って他の作品を鑑賞できるのが嬉しいところ。
ツアー最後には次回また家族で来れるように無料のファミリーパスが配布されるので、
ニューヨーク滞在中に時間があれば2日に分けてじっくり楽しむのもありですよね。
我が家はその日が最終日だったCharles Whiteの展示を観に。
特別展がチケット無しで観れるのはラッキー!
あとはギフトショップ。ユニークなグッズがたくさん売っていて欲しいものばかり。
それから、子どもが歩き疲れた時の我が家の定番スポット、ツアー入り口の建物の1階にあるキッズコーナーもご紹介します。
はさみや工作用紙が用意されていて、自由に工作タイム。
オーディオで聴いて体験するタイプのコーナーや虫眼鏡で標本を観察するテーブルがあります。
オーディオガイドはマスト!
ちなみに作品をとことん楽しむならば、ぜひ借りて欲しいのがオーディオガイド。
館内の2階と4階のエスカレーター付近のブースでスマートフォンのようなデバイスとヘッドフォンが無料でレンタルできます。
常設展から特別展まで、美術館イチオシの作品についてオーディオで詳しい解説を聴けるようになっているので便利。
子ども向けに分かりやすく説明されている作品があったり、選択できる言語に日本語もあるので、ぜひレンタルして作品の意味や背景までじっくり楽しんでください。
以外に知られていないこの週末ファミリー向けツアー、混み合っていないので穴場です。
もし土日にMoMAに行く機会があればぜひ参加してみてください!